人間ドックとは

人間ドックとは自覚症状の有無に関係なく、定期的に病院や診療所に赴き、身体各部位の精密検査を短期間に集中して行う健康診断のことをいいますが、医療保険の対象とはならないため、会社での定期健康診断や自治体の主催する健康診断だけでは精密検査は行なわれません。従って人間ドックを受けるためには、別途費用が必要となります。
人間ドックでは多項目にわたって詳しい検査を行ないますので、病気の予防や早期発見・治療などに役立ち、また健康診断の時には異常が見つからなくても、人間ドックの検査で異常が発見される場合もあります。
そのため人間ドックは多少費用がかかっても、必ず受けておいたほうが良いと言えます。
人間ドックでは多岐に渡って様々な検査を行ないますが、検査項目は医療機関によってそれぞれ異なります。

人間ドックでの検査

検査期間は半日と一日の日帰りコースか、2日のコースが一般的ですが、医療機関の中には5日や1週間というコースを設けているところもあり、そのようなコースでは追加検査が行なわれます。
基本的な検査項目としては身長・体重・体脂肪などを測る身体測定、心電図や電圧などを調べる心肺機能、視力や聴力などを検査する視聴覚、胸部X線検査、腹部超音波検査、上部消化管内視鏡、白血球や赤血球などの数値を調べる血液検査、血清検査、尿・便検査に内科診察などがあります。
またオプションとして検査項目が追加されているものには、骨の硬さや丈夫さの度合いなどを見る骨塩定量検査、C型肝炎抗体検査、前立腺がん早期発見のための血液検査、頚部の血管の厚さを測定する頸部エコー検査、大腸がんやポリープの早期発見のための大腸内視鏡検査、肺癌ヘリカルCT、胸部CT検査などがあります。

人間ドックの費用

人間ドックの料金は医療機関によって異なりますが、何を基準として料金を決めているかというと、まず考えられるものとして検査項目があります。
検査する項目が多くなれば、それだけ費用もかかりますので、その分料金が高くなるのも当然のことと言えます。その次には検査に所要される時間が上げられます。
短時間で効率よく検査をするためには、施設内の検査機器などの設備に投資したり、人材を増やすなどの必要が出てきますので、その分コストがかかるようになります。
そして3つ目の要因としては、診断結果が出るまでにかかる時間が挙げられます。
検査の結果は普通、一週間か10日後ぐらいに郵便で送られてくる場合が多いですが、診療機関によってはその日のうちに出してくれるところもあり、そのような場合もやはり、設備投資費や人件費にコストがかかってしまいます。

病院の選び方

人間ドックを実施している病院を選ぶ時の判断材料となるのは、やはり評判であるといえます。
どんなに先端医療器具などの施設が取り揃えられていたとしても、受信者に対する応対が不親切であったり、また診断結果で何か異常が発見されたときなど、担当医師からそのことに対する説明を十分にしてもらえなかったら、受信者の立場ではどうしても不安になってしまいます。
人間ドックは普通の健康診断とは違って、体の隅々まで異常がないかどうかを調べる短期入院型の精密身体検査ですので、健康保険では受けることができません。
受診は本人の任意によるものであるため、費用も自分で負担しなければならず、そのため人間ドックを受けるのであれば、できるだけ気持ちよく、信頼のできる病院で受けたいものです。

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