5大疾病について②

■糖尿病

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。
インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります。
ちなみに糖尿病には1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病の種類があります。

■がん

現在日本人の2人に1人は一生のうちになんらかのがんになるといわれているほど私たち日本人にとっては身近な病気と言ってもいいでしょう。
がんとは正常な細胞の遺伝子が傷ついてできた異常な細胞が、無秩序に増え続けて発生する病気です。
「悪性腫瘍」とも呼ばれることがありますが、腫瘍とは細胞のかたまりのことで、正常な細胞は体や周囲の状態に応じて増えたり増えることをやめたりしますが、異常な場合は体の中に細胞のかたまりをつくってしまいます。これが悪性腫瘍つまりがんのことです。

ちなみにがんは、遺伝子が傷つくことによって起こる病気ですので、一部のがんの発生にはウイルスや細菌への感染が関係している場合がありますが、がんという病気そのものが、咳せきやくしゃみなどの飛沫や、他人との接触などによって、人から人に直接うつることはありません。

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