電子たばこ1
禁煙によって発がんリスクが低下することは先述のとおりですが、とはいえ、禁煙をするのは難しいものです。
どうしても禁煙中はたばこを吸いたい衝動に駆られて、多くの人が挫折してしまいます。そこで、禁煙をサポートするグッズを紹介します。
電子タバコ(でんしタバコ)とは、たばこに似せた煙の代わりに少量の蒸気を吸引する吸引器です。
また香りや味をフレーバーに加味させた製品やニコチンを含む液体を使用した製品もあります。
専用カートリッジ内の液体を電熱線の発熱により霧状化し、その微粒子を吸引することでタバコの代替とする製品です。
いわゆる一般的なタバコとは異なり、火気を用いない上に、燃焼に伴うタールや一酸化炭素なども発生しません。
また、タバコの先端から副流煙が発生しないため、他人に迷惑をかけず自身の健康を害することもないタバコ代替製品として、2008年頃から日本国内においてもメディアなどで取り上げられています。
もちろん煙草に含まれている発がん物質もないわけですから、安全な禁煙グッズだといえます。ただし粗悪品は香料に発がん物質をつかっていたりするケースがありますので注意が必要です。
電子たばこ2
次にニコチンガム、ニコチンパッチなどについてですが、ニコチンガムはニコチンが含まれたガムです。
スウェーデン海軍潜水艦乗組員の航海中の禁煙による離脱症状に対処すべく、1967年にオベ・フェルノにより考案されたものです。
服用方法は噛みタバコとは異なり、柔らかくなるまで噛んだ後に頬と歯茎の間に挿み、粘膜経由でニコチンを摂取します。これを噛むことでニコチンの禁断症状を一時的に抑えられます。
依存物質のニコチンを摂取しているという面ではタバコと同じではありますが、タバコのタールによる健康被害を防げるというメリットがあります。皮膚に貼りニコチンを摂取するパッチタイプもあります。
禁煙治療にも用いられており、この場合は徐々に摂取量を減らす事でニコチン依存症を解消して完全禁煙を達成していきます。
また、離煙パイプというものもあります。1番から31番まで番号の書いてある31本のパイプから構成されており、1日に1本ずつ、タバコを喫煙する際にパイプを使用します。
パイプにはニコチン摂取量を減らす仕組みが用いられています。番号が大きくなるほどニコチン摂取量を減らすことができ、31番では95%のカットが行える。このため、段階的にニコチン依存を解消することが可能であると謳われています。
各パイプには、ミクロ単位の穴があけられており、吸う際にこの穴から同時に空気を吸い込ませることでニコチン摂取量を減少させる仕組みとなっています。
どの銘柄のタバコでも使用可能ですが、ニコチンの含有量により禁煙まで達成する日数などには違いがあります。