医療費の計算
医療費の計算をするのは、医療事務担当者ですが、どのように計算されているのかはご存じですか。
医療費は、特別な計算方法で算出されます、私達がスーパーで買い物をした時のような計算方法とは全く違うのです。
診察や検査、薬などにかかった費用は、そのまま金額としては表示されません、国が定めた規則に則った方法で点数表示されます。
この点数を、医療事務の担当者が金額に計算し直し、患者さんに合った割合の金額を、患者さんに請求するのです。
つまり、医療事務担当者が行う会計業務は、点数を金額に直して患者さんに請求し、お金を支払っていただくという仕事です。
病院などで診察をうけていると、お医者さんがカルテに何かを書いている姿を見たことがありますよね、そのカルテは、お医者さんから医療事務の担当者に引き継がれます、医療事務担当者は、カルテに記載された診察や治療の内容によって点数をつけていきます。
この点数は、診察内容、治療内容や、使った注射の種類、薬の分量や種類、病気の種類などによって違います。
病院の信用や経営状態にまで影響しかねない点数の記入漏れや過剰請求などがないように、大変注意が必要な作業で、決してミスは許されないことからカルテから点数をつける際は、何度もチェックする必要があり、大変責任の重い仕事と言えます。
病院と診療所
病院の定義の一つにベッド数があり、ベッド数が20床以上のところを病院と言い、ベッド数が19床以下のところを、診療所と呼びます。
最近では、診療所と呼ばれるようなところは、クリニックなどの名前をつけているところが多いようです、名前に「病院」を使うには、ベッド数が20床以上必要ですが、よほど小さな町医者でない限り、私たちは、病院と呼んでしまうことが多いですよね。
いかがですか、病院の定義お分かりいただけましたか、ところで、医療事務の仕事を、病院でするか、診療所でするかでは、仕事の内容がかなり違います。
病院では、患者数が多く、それに伴い医師や看護師の人数も多いことが考えられます、当然、医療事務の仕事量も多くなり、たくさんの医療事務関係の方が働いています。
病院の場合、医療事務と言っても役割分担されており、受付業務担当、会計業務担当など分野ごとに専門的な仕事を受け持つことが多いようです。
診療所は、眼科、皮膚科、整形外科などの専門分野で開業しているクリニックといわれるところが多く、医師や看護師の人数も少なく、患者さんも病院ほど多くありません。
そのため、診療所での医療事務は、受付業務、会計業務はもちろんのこと、医療行為に当たらない範囲での補助的な仕事までこなさなくてはいけない所もあります。
診療所での医療事務の仕事は大変ですが、医療事務に関する幅広い範囲での知識を学べるという利点があります。